旅のノート−1

まずは余裕で
出発の当日、成田市では祇園祭が行われており、集合時間まではかなりの時間的余裕があったので暇つぶしにお祭りを見に出かけました。 お祭りを見学し、名物のウナギを食べ、新勝寺に御参りをして旅の安全を祈願してお札を頂いて来ました。
でもこのお守りの霊験が有ったのか無かったのか、一寸判断に困る結果になりました。 でもまあこうして無事登頂をして、帰ってきているのですから「有った」と言うことにしておきましょう。


最初の洗礼
予定していた道が土砂崩れで・・・。
定刻に成田空港に集合。そこで添乗員さんが事も無げに「予定していた夾金山峠越えの道が、土砂崩れのために通れなくなりました。 従って迂回路を取って日隆(ベースと成る町です)に向かいます。」とのこと。
その時は、こんなことは良くある事とたかを食っていたのですが、これが中々どうして・・・。


上海空港で
目的地は成都ですが、上海で入国手続きとなります。 機内アナウンスで何だかんだとか言っていたと思ったら、例の白い防御服に眼鏡にマスク・そしてサーモセンサーを持った検疫官が乗り込んで来ました 。まだ新型インフルエンザの水際防疫作戦をやっているのですね。興味深く眺めていたのですが、もしこれで発熱していると判断されたら???
上海ののホテルで缶詰にされ、みんなが帰ってくるのを待っていなければならないのですねー。桑原々々です。


飛行機が来ていない
上海で成都行きの国内線に乗り換えです。 面倒なことですが、成田で預けた荷物を一旦受取り又預け直しをしなければならないのです。 ところがこの便が2時間も遅延したのです。まともに行っても、成都着が22:50なのです。 ホテルに入ったのは夜中の1:30になっていました。

モーニングコールは4:30
ホテルで添乗員さんから翌日のスケジュールの発表です。 モーニングコールは4:30、ホテル出発5:00。寝ている暇がないですね。

7/12 本日のスケジュール
ホテル出発5:00、日隆まで500kmを15時間掛けて走ります・・との事。日隆着は20:00時です。まあそれはそれで良いのですが。
ここで日隆までのルートについて説明します。日隆へは3本のルートがあります。ルートマップを見てください。

最短時間で行けるのが「巴郎山峠越えのルート」ですが、 これは前年の四川大地震のために通行が出来なくなっています。(ガイドさんは四駆なら通れると言っていました。)赤線で示したルートです。
これに替わって現在物資輸送の動脈として採られているのが「夾金山峠越えルート」で、緑色で示した経路です。 距離は相当長くなりますが、雅安という街までは高速道路が走っていますから2時間ほどで到着します。 ただその先の道はどんなのかわかりません。でも、土砂崩れで通れなくなるのだからそれなりの道でしょうね。この道が通れなくなったのです。
3番目の迂回路が、黒線で示したルートです。成る程500km・15時間ですか、うなずけますね。ここは中国、あせらず周りの景色でも楽しんで行きましょう。

罰金刑だ
天全川沿いの道を進み二郎山トンネル(標高2230m、全長4161m)を越え、カンゼチベット自治州に入り、大渡河を見下ろす所までは順調に進んだのですが・・・。 峠をすこし降りたところで、公安にとっ捕まりました。何でも、1日の走行距離が長すぎるとか。 確かに過酷な運転ではありますね。で、どうなったかと言うと、罰金なんだそうです。 それでいて後は走って良いと言うのです。走行距離は短くならないのだけど???これでケチが付いてしまいました。


渋滞?いや通行止めです
13時を少々過ぎた頃、バスが止まってしまいました。ダム工事かなんだか判りませんが、それによる通行止めに引っ掛かってかってしまいました。 1時間位というから仕方が無いかと高をくくっていたのが何と3時間半にも及んでしまいました。いい加減にしろとぼやきたくなります。

午前様
そんなこんなで暗闇の中をひた走る。 外の景色も見えずいささか車に乗っているのが嫌になった頃、深夜0時半、19時間半を掛けてやっとホテルに到着しました。我慢強い御一行様でした。

これで終わりか?中々どうしてそうは問屋が卸しません。
人間は学習機能がありますね。だから帰路もこんのなとでは大変だと言うので、日隆から成都までの所を、日隆宿泊を少々先の丹巴に変更しました。
これで5時間分ほど稼ぎました。所が、この帰路でもいろいろありましてねー。
まず丹巴への途中では、まだボロボロと崩れ落ちてくる土砂が落ち着くのを待ち、それをブルが取り除くのを待って通りました。
更には翌日の行程では、天全の町を出たところの峠で土砂崩れが有り交互交通、この渋滞に13:30から15:45まで引っ掛かりました。 巻き込まれてボロボロになった大型トラックを眺め肝を冷やしながらながら通ったり・・・・。まあ結構な目にあいました。

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