旅のノート 2

乗り物・道路の事 

毎度同じ事を書いていますが、秘境だとか辺境だとか言った奥地への旅をするとこの事は避けて通れません。 今回もやっぱり例外では有りませんでした。

1: 7月16日
私達を運んでくれたバスは、最初から一寸パワーが不足していました。 だから山道に入ると、クーラーを使うことが出来なくなります。 小さな扇風機 と窓を開けて暑さを凌がねばなりませんが、まあこれは辛抱しなければならないでしょうね。 インドの暑さ体験も出来る事ですから。
問題はそれではないのです。ドライバーさんが休憩の度にボンネットを開けて心配そうに点検をしていたのでが・・・。 リシケシからジョシマートへは、標高差1500mほどの山道です。最初は喘ぎ喘ぎ頑張って登って居ましたが、後残す所2kmの所まで来てついにパワーが出なくなりダウンしてしまいました。
歩いてもたいした距離では有りませんが、問題は荷物です。 スーツケースやダッフルバッグの形の荷物、20kgを持って歩くのはいささか骨が折れます。 幸いジョシマートから30分ほどの待ち時間で4WDが5台で迎えに来てくれましたから、事なきを得ました。 この程度で済んだのですから、ここは先ずは万々歳というところです。


2: 7月21日
バドリナートのホテルで、ツアーリーダーがこんな事を話しだしました。 私たちが利用した旅行社は、このコースにシーズン中は一週間置きにツアーを出しています。 私たちの後から出発してきたグループが、昨日ジョシマートへの途中で土砂崩れに有ってしまい、通行不能になってしまったとの事。 小さな町でホテルらしきものも無く、かろうじて確保した一部屋でシャワーーを浴びてもらい、昨夜はバスで仮眠を取ってもらいましたとの事。 私達は今日そこを通って帰ります。帰路、往路で宿泊したホテルにお茶を取る為に立ち寄りました (多分ツアーリーダー同士の情報交換のためでしょう)
ホテルに入ると後発グループのリーダーが出て来て、皆さん今就眠中ですと。 開通はしているが、心してお帰り下さいと物騒な事を言う。
幸いその現場は、崩れてくる土砂の取り除きの為に、
1時間ほどの足止め で通過する事が出来、無事にルドラプラヤグのホテルにチェックインする事が出来ました。

3: 7月22日
今日はリシケシまで140kmのドライブで、半日行程です。 午後はリシケシのヒンドゥー教の寺院を見学する予定で出発しました。でも予定はあくまで予定です。
ついに今日は私達の番でした。
田植えの風景を見たり、お茶をしたりとまあ機嫌良く走っていたのですが・・・。
デヴプラヤグという所 (ガンジス川がアラクナンダとマギラティー川に分かれる所)に達した時、この先で土砂崩れで通行不能、迂回路に回れと言う。
最初は往路と違う道を走るのだから、これも良いだろうと綺麗な棚田など田舎の風景を楽しんでいました。
でもねー、行けども行けども棚田ばっかりの山の中、まともに民家も出てきません。と言うことは、食事も出来ないと言うことです。 標高は1000mから1500mくらいでしょうか。でもやっと小さな村で ラーメンにありつくことが出来ました。
危険を感じるような道ではないのですが、物凄いヘヤピンカーブの連続道で時間を食うことがおびただしいです。 そんなカーブに差し掛かったとき、前方で交通事故・正面衝突です。 あまり良い運転マナーではない所です、事故が起こるのは当然でしょうね。 他人の事故ですから気楽に眺めてはいたのですが、お前が悪いのどうのと言う事で
(多分そうだと思います) らちがあきません。そのうち野次馬が集まりだし、ついに船頭が多くなり船が山に登っていったみたいで交渉は終わりそうにありません。 事故車を脇によけてくれれば通り抜けが出来るのですが、其れをやってくれないのです。結局30分も足止めさせられてしまいました。
そんな事でリシケシのホテルには18時に到着。3時間は 回り道をさせられたみたいです。楽しみにしていたヒンドゥーの寺院の見学は出来ませんでした。

これも過ぎてしまえば、旅の思い出の一つですね。

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