旅のノート 2

治安のこと

添乗員さん等の話によれば、現地の観光客も随分少ないし、従来は見られた寺院なども見学が出来なくなっているようです。
ポタラ宮では、タバコ・ライター・マッチ、さらには水まで持ち込めないという厳重なセキュリティーチェックを受けました。ガイドさんからは決して政治的発言はしないで下さいと念を押されました。観光客に混じって、私服の公安が混じっていたり、密かに録音されている可能性もあるのだそうです。

大昭寺の有るパルコルでは、要所々々に仮設の詰め所があり公安が警備をしており、武装警察は銃を持って4〜5人一組でひっきりなしに巡回をしています。何気なく見上げたビルの屋上からも、銃を片手に監視をしていました。
パルコルで五体投地をしている人を見掛けたので写真を撮っていたら、武装警察の若い隊員がつかつかとやって来て、今撮った写真を見せろ(そう言ったと思います)という。幸いデジカメだったので再生して見せたら、納得したようで去って行きました。私は望遠レンズで遠くから狙っていたので画角が狭くなっていて、彼の姿はファインダーには入っていませんでしたが、彼らとしては自分達が写されていると思ったのでしょうね。

道中の検問も、国境近くを走るだけに相当厳しいものでした。ガイドさんがパスポートを纏めて持っていって私達は車から出ずにチェックを受けるという軽いものから、係官がやって来てパスポートの顔写真と実物と照合するもの、一人々々が詰め所に出向きチェックを受けるもの、果ては荷物を開梱してチェックするものまで色々でした。合計10回だったかな?面白かったのは、新疆ウイグル自治区に入った最初のチェックポイントで車のタイヤを消毒された事。渡り鳥のコースのチベットからやって来たので、鳥インフルエンザ対策だったのでしょうか?勿論料金を取られました。

シャクに触ったのがカシュガルの飛行場のセキュリティーチェック。透明なビニールの袋にルール通り入れていたのに、とびっきり高価な薬用歯磨・ヘヤーリキッド・ヘヤートニックを没収されてしまいました。残す所後1日だったので助かりましたが・・・。
仕方ないかな、ここでも騒動があったのだから。

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