2012年5月21日には、日本国内では1987年9月23日の沖縄金環日食（このときの画像は自己紹介の中にある）以来25年ぶりに、首都圏では173年ぶりに金環日食が見えました。 これはその時に、福島県いわき市に出かけて観測してきた記録です。金環日食の見える範囲は次のマップの通りです。

これだけ広範囲で見えるわですから、場所の設定は比較的容易です。でも私のいる宮城県では、金環日食にはなりません。 そこで日食の中心線上に位置して真円に近いリングを見たいものだと思って、茨城県鉾田市の鹿嶋海浜公園を候補として準備を進めていました。

ところが21日が近づくにつれて天候が下り坂、見られるかどうか怪しくなってきました。 5/19時点では、ＴＶやwebでみる限りでは悪いなりにまだ南より北のほうが望みがありそうな様子。 そこで第二の候補地として、福島県いわき市の小名浜の近くの永崎海水浴場を選んでおく事にしました。。

鉾田にしろいわき市にしろ知らない所ですから、前日に行って下調べをしておく必要があります。・・・と、言うことで２０日の昼前に出発する事にしました。 出発ぎりぎりの時点での天気予報は、鉾田市辺りは21日のAM3時頃までは晴れるがそれ以降は曇り、いわき市は21日AM9時までは晴れるとの予報を出しているところがたった一局だけありました。 これを見て、儚いながら望みを託して「いわき市」で観測する事にきめました。今までの予報からすると、天気の流れは少しいいほうに変わってきているようです。 PM7時の情報を知らせてもらうように子供に頼んでおき、その情報によっては夜中に鉾田に移動することも考えていました。 その結果、「小郷さん（NHKのアナウンサー）が、金環日食帯のできるだけ北側のほうが望みがある」と言っているとの事だったので、最終的に「いわき市」ときめました。

夜は小名浜港の東に有る三崎公園のトイレのある駐車場で寝る事にしました。PM21時頃、お巡りさんが「職務質問です」とやって着ました。 「日食観測です」っと応えると「皆さんそうなんですね」と言ってあさり引き上げて行きました。。
空は真っ黒、星ひとつ見えません。これからに期待をして、早々と寝る事にしました。