旅のノート(2)

旅の前の楽しみ
オーロラの綺麗な写真を撮りたいものです。デジカメの使用環境は0〜40°です。そんなものを-25°〜-35°ととんでもない環境の所へ持って行って使おうと言うのですから何かそれなりの防寒対策が必要になります。言われているのが低温時のバッテリーの消耗の速さ、レンズの曇り、冷たくなったカメラを室内に入れた時のカメラの結露です。
前二つは暖かくすれば解決する問題ですがどうして温めるかです。webで色々と検索して探しました。その結果たどり着いたのがこれ
「ペットボトルウオーマー」 です。PCのUSBポートから電源を得て、暖かいお茶やコヒーを冷めないようにしようとする代物です。冷たい物を温める機能は有りません。冷めないようにするだけです。手を入れて見るとほんのりと暖かくなります。是なら熱でカメラを損傷する恐れはありません。
電気の専門屋の友人に聞くと電源は500mmA 5Vだから単三4本で良いだろうとの事。さっそくバラシてヒーターを取り出し、ホームセンターで部品を買って、布を裁断し裁縫をして次のようなものを作りました。針で随分指を刺しました。
1:
レンズを温める ベルトとバッテリーボックスです。

2:
カメラのバッテリーフォルダー部を温めるカバーとバッテリーです。

3:上記二つの
バッテリーボックスを収納する袋です。単三電池も冷えたら性能ががくんと落ちます。
バッテリーケースに使い捨てカイロを貼り、ツアー会社より貰ったパスポート入れ(厚くて断熱効果がある)を利用した内袋にいれます。それを発泡エチレンにアルミを蒸着した断熱シートで作った中袋に入れます。さらにテント生地で作った外袋に入れます。

4:次は
カメラをすっぽり包み込めるように、使い古しのフリース生地を利用してカバーを作りました。二重にして袋状にし中に使
い捨てカイロを入れられるようにしました。

5:外に出し冷え切っているカメラを結露を防ぐために暖かいティーピーの中には簡単に入れられません。外に出しままになります。その時に外気から少しでも遮断できるように
三脚に付けた カメラ全体をスッポリ囲めるような大きな袋 をテント地で作りました。内側にはこれもアルミを蒸着した発砲エチレンの断熱材を張りました。

6:カメラを室内(ホテルの部屋)に持ち込んだ時の結露防止は、ジッパー付きのビニール袋に入れ空気を絞り出しておいてからカメラ
用のクッション材の付いたショルダーバッグ(ジッパー付)に入れることにしました。

7:そのほか、
撮影時の照明用懐中電灯 に赤色のセルロイドを貼り赤色の照明にしました。
以上で
ばっちり行くはずです。
でも間際になって不安になり、バッテリーは予備をもう1ケ都合3コにしました。
こんなことを、ああでないこうでないとアイデアを出しながら、半田付けをしたり布を切ったり縫い合わせたりして2ヶ月間を楽しむことが出来ました。

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